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●●●　混構造建築のすすめ　●●●

　

混構造とは？ 　　・木造の混構造について 　　　　全階木質構造では、用途上、耐力上等で難しい場合があります。 　　　　そのような場合に、建物の一部を非木造とし、純木造としての欠点を補う方法が 　　　　考えられます。 　　　　それが『混構造』です。 　　　　木造、鉄骨造（以下S造）、鉄筋コンクリート造（以下RC造）などを組み合わせた 　　　　併用構造のことです。 　　　　混構造では、異種構造の接合部分など、特殊な設計が求められます。 　　・混構造のメリット 　　　　他に下階をRC造やS造、上階を木造とするメリットとして 　　　　一般に下記項目等も考えられます。 　　　　�@　全体として建物重量が軽くなり、基礎に有利 　　　　�A　山側からの土砂の流入に対して有利 　　　　�B　河川の氾濫による洪水に対して有利 　　　　�C　１階では木造よりRC造の方が倒壊に対して一般に有利 　　　　�D　１階に車の出入り等を考慮して大開口が設けられる 　　　　�E　店舗等１階を大空間にする計画では有利 　　　　次項に木造住宅の地震被害の一例をみてみます。 　　　　〇木造住宅の地震による倒壊事例 　　　　　　耐震壁として土壁を有する木造２階建ての建物。 　　　　　　写真にある1階の様に見れるのは元々は２階だった階である。 　　　　　　１階が崩壊して潰れ、２階建てが平屋の様になっている。 　　　　　　過去の大地震被害として、純木造建物の２階建ての１階に過大な被害を受けたもの 　　　　　　が多い。 　　　　　　１階はねじれが生じている。 　　　　　　奥側の光が差している窓枠は比較的垂直水平が保たれているが、 　　　　　　手前は大きな水平変形が生じている。 　　　　　　写真左側の塀や隣の建物がなければ、倒壊していた危険性も考えられる。 　　　　　　２階での大きな残留変形は確認されていない。 　　　　　　この建物も上記と同様に１階にねじれが生じている。 　　　　　　２階に大きな残留変形は無い。

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